クリエイターパソコンとは 普通のPCとなにが違うの?

クリエイターパソコンとはどのようなパソコンなのでしょうか。どのような特徴があるのか、一般的なパソコンとの違いについて解説します。

クリエイターパソコンの特徴

クリエイターパソコンとは、写真編集やイラスト制作、映像編集・CG制作、VRコンテンツの制御など、クリエイティブな作業を行うためのパソコンです。クリエイターの仕事で使えるように設計されており、パソコンによっては業務を実際に行って正常かつ円滑に機能するかテストをしてから販売されています。

「クリエイターパソコン」として販売されているパソコンは、かならずしも全てが業務用途になっているわけではなく、一般のコンシューマー向けのモデルも多数あります。価格は10万円以上するものが多く、メインボリュームは10〜30万円。なかには100万円以上するものもあります。

クリエイターパソコンと一般的なパソコンの違い

クリエイターパソコンは一般的なパソコンと比べて高性能なものが多いです。これはクリエイターが画像や動画、音楽など、比較的重たいファイルを扱うためです。社会人や学生など一般的な人の場合は、パソコンで扱うのはテキストファイルがメイン。あとはインターネットブラウジングに時間を使うことが多いです。

一方でクリエイターが扱うファイルはずっと大きな容量であることが多いです。一般の人と比べて数倍から数百倍の大きさのファイルを扱うことがざらにあります。そして、それらを編集するソフトウェアも高度で複雑な処理を行うことになるので、必然的にパソコンに求められるスペックは高くなります。

また、クリエイターが使いやすいようなデザインになっていることも特徴です。例えばノートパソコンの場合、液晶ディスプレイもクリエイター向けになっており、作業に集中しやすいよう見やすくて目が疲れにくい高品質なものを搭載していることが多いです。あとはカメラで撮影したデータを直接取り込めるように高速カードリーダーを搭載していたり、成果物の納品などで役に立つCD・DVDドライブも搭載していたりします。

一般的なパソコンでは省かれてしまっている機能があったり、基本性能が高いのでクリエイターパソコンは高価格なものが多いです。

クリエイターPCとゲーミングPCの違い

クリエイターパソコンとよく比較されるのがゲーミングパソコン(ゲーミングPC)です。ゲーム用途のパソコンも実はクリエイターパソコンによく似た性能を備えています。というのもゲーミングPCは高性能なグラフィックスを搭載しているからです。

グラフィックス(GPU)とはパソコンで主に映像に関わる処理を行うパーツです。一般的なパソコンではグラフィックスの性能はあまり重視されないので、コストカットの対象になります。一方ゲームプレイや映像編集などの分野ではグラフィックスの性能が大きく影響します。高画質でなめらかなゲーム映像を実現するには高性能なグラフィックスが必要です。またクリエイターが扱う映像編集ソフトのなかにもグラフィックスの性能に依存するものがあります。このためゲーミングPCもクリエイターPCも高性能なグラフィックス搭載している傾向があります。

なので性能的にはクリエイターパソコンもゲーミングパソコンも非常によく似ています。特にパソコンの中身のパーツはほとんど同じです。ゲーミングパソコンを写真編集や動画編集用途として使う人もいれば、クリエイターパソコンでゲームプレイする人も珍しくありません。

ではクリエイターPCとゲーミングPCの違いはどこにあるのでしょうか。まずわかりやすいのはモニターです。クリエイター向けノートPCの場合、色域が広く作業に集中しやすいノングレア(非光沢)のディスプレイが好まれます。写真や動画の色をいかに正確に映し出せるかを重視するわけです。一方でゲーミングPCは映像のなめらかさを重視してリフレッシュレートを気にすることが多いです。派手な見栄えを好む場合、必ずしもノングレアにこだわる必要もなく光沢のあるディスプレイを選ぶ人も少なくありません。

あとはどちらかというとゲーミングPCのほうがより高性能なグラフィックスを必要とすることが多いです。最近のゲームは高画質化が進んでいます。また反射神経が問われるタイプのゲームでは映像を遅延なく滑らかに表示できるかどうかがゲームの有利不利に直結します。このためゲーマーはグラフィックスの性能に関して妥協せずハイレベルのものを求める傾向にあります。

一方でクリエイターPCの場合、ジャンルや扱うソフトウェアによってはそこまでグラフィックスに依存しない場合があります。クリエイターで節約してパソコンを購入したい場合はグラフィックスの性能で控えめなものを選ぶことがよくあります。

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